ブロックチェーン公開講座について
本公開講座は、2024年度に初めて開講され、多くの方々にご参加いただきました。当初の想定を超える申し込みがあり、結果として運営用のDiscordサーバーには数千人が参加する規模となりました。
2024年度の受講状況を踏まえ、2025年度はより多くの方が効果的に学べるよう、講座内容や運営体制を改善します。本講座の目的やカリキュラムの概要について詳しくご説明します。
2024年度において実施した講義内容はこちらに記載されているのでご参考にください。
目的と講座の方針
本公開講座の目的は、Web3業界を牽引する人材の育成です。特に、以下の2つの領域での人材輩出を目指しています。また、将来的にプロジェクトとして実社会で活用されるようなアイデア・プロジェクトの創出も目的の一つです。
Web3ソリューション開発者の育成
非中央集権型の思考を持つエンジニアやプロジェクトリーダーの育成。
Web3の高度技術者の輩出
ブロックチェーンのプロトコル設計など、必要な高度な知識を持つ専門人材の育成。
この2つの領域を考慮しつつ、2025年度は受講生の習熟度合いによらず受講しやすい形にするために、講座を Term1 と Term2 に分けて実施します。また、プログラミング学習について別途自主学習中心に行える環境を整えます。
カリキュラム構成
Term1
理工系の前提知識がなくても理解できる内容。
ブロックチェーン技術の基本的な設計や非中央集権の考え方を学ぶ。
できるだけ多くの方が受講できるよう配慮。
Term2
Term1より詳しく深いブロックチェーン技術について学ぶ。
暗号学を応用した新しいブロックチェーン技術。
業界関係者にとっても学びが深まる内容。
プログラミング学習
スマートコントラクトのプログラミングを学ぶことは重要な要素であるため、基礎から学べる環境を整えます。特に、プログラミング未経験者でも学習しやすいよう、開発の入口となるLinuxのコマンド操作や開発環境の構築については講義を実施し、その後はChatGPTなど生成AIを活用した自主学習形式を導入します。学習者同士がDiscordで協力し合いながら進めることで、より効果的な習得を目指します。
受講方法については自由です。Term1のみの受講でも十分な学びを得ることができますし、Term2やプログラミング学習まで必要な方はすべて受講することも可能です。受講生のニーズに応じて、柔軟に学習計画を立ててください。
最終的には試験を実施し、試験を受けた方全員に受講証となるSBT(Soulbound Token)が発行されます。
Term1の理解チェックのための中間試験も予定しています。
グループワーク
グループワークは、座学だけでは得られない実践的な学びを深めるために実施します。Web3の非中央集権的な考え方やトークン設計などを、自ら考え、他の受講生と議論しながら習得できる機会です。
また、将来的にプロジェクトとして実際に社会実装されるようなアイデアの創出も目指します。これは、第1期で実施した学生起業家支援プログラムの流れを受け継いでおり、人材育成にとどまらず、新たなプロジェクトを生み出すことも本講座の重要な目的の一つです。
2024年度では、受講希望者に対して限られた人しかグループワークに参加できませんでした。2025年度は、2024年度よりも参加機会を増やせるよう、グループワークの形式を見直す予定です。具体的な方式はまだ未定ですが、参加希望者ができるだけ多くの機会を持てるよう工夫を検討しています。
受講生間の交流促進
2024年度の講座では、受講生同士の交流機会が少なく、人脈形成の機会も限られていました。しかし、受講生同士の交流は学習を続けるモチベーション維持だけでなく、新たなアイデアを生み出す上でも重要です。
2025年度は、対面受講生に加えオンライン(Discord)でも交流の機会を増やす施策を導入します。受講生同士が意見交換しやすい環境を整え、講義の理解を深めながら新たな可能性を模索できる場を提供します。
おわりに
2024年度の講座で得られた知見をもとに、2025年度はより多様な受講生が学びやすい環境を整えます。基礎から応用まで幅広くカバーし、技術的な学習だけでなく、実践的なプロジェクト創出の機会も提供します。
これからWeb3を学びたい方も、すでに業界で活躍している方も、それぞれの目的に応じて最大限の学びを得られるよう設計しています。ぜひ2025年度の公開講座にご参加ください。
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