2020年8月31日(月)に、第4期生による最終報告会が行われました。
本記事では、最終報告会の内容を簡単に振り返ります。
●須田隆太朗さん・青山奈津美さん
○Tiramisu - 分散型IDを用いたレビュアー認証とトークン報酬プラットフォーム -
◎正しい情報を載せた人が正しく評価される仕組み作りが必要であると感じ、Ethereumベースの分散型IDプラットフォームの開発に取り組みました。ビジネス用途として品質検査の認証とトラッキングへの応用を考え、資格を持たない人による不正な検査を予防することができるか検討しました。
●Artree(代表:後藤大輝さん)
○Artree - 情報ハイディング技術と分散台帳によるコンテンツ流通管理プラットフォーム
◎クリエイターの作品の2次創作と2次流通を可能にすることで、利益の一部が作者に還元する仕組み作りを目指し、デジタルデータをオープンなアセット化するプラットフォームを開発しました。労働集約的な構造体課題や著作権の不安を、ブロックチェーンと自社開発の電子透かし技術を組み合わせることで解決しました。
参考:Artree合同会社 https://artree.co.jp/
●湯浅潤樹さん
○Utility Token Price Simulator
◎Bitcoinをはじめとするユーティリティートークンは価格の変動が激しく、予測することは簡単ではありません。トークン開発者の立場に立ち、ユーティリティートークンの性質を理解できるツールを開発しました。ユーザは、複数のパラメータを自由に設定することで、トークンの価格がどのように変動するかをシミュレートすることができます。
成果はオープンソース(MITライセンス)で公開中です。
●ArsHub(代表:篠田虎彦さん)
○Cybereum -楽曲をアートのように流通させる配信プラットフォーム-
◎全てのアーティスト・クリエイターが経済圏を構築できる世界の実現を目指し、楽曲をアートのように流通させる配信プラットフォームを開発しました。
"Cybereum"というブロックチェーン音楽レーベルを自ら立ち上げ、NFTで楽曲の原作品を登録できるサービスの開発を行っています。 レーベルは2020年12月中旬のリリースを予定しています。
参考:https://www.arshub.io/home
●畑洋樹さん
○ブロックチェーンを用いた個人認証サービス
◎ブロックチェーン上に検証用のデータを記録し、自身に関するデータの正当性を証明できるアプリの開発を行いました。パートナー企業の1社である株式会社JSS様と協業し、同社が運営している学生証や社員証の電子身分証明システム「MyiD」と紐づけてPoCを行いました。
また、ブロックチェーンを用いることで生じるメリットだけでなく、セキュリティリスクなどを評価しました。
●levia.io 杉田翔栄さん・青木勇樹さん
○Levia ブロックチェーンを活用したベーシックインカムの実現
◎国境を越えてベーシックインカムが支払われる世界の実現を目指し、インフレーションを防止しつつ貨幣価値を持つトークンを配布できるコミュニティを設計しました。3期でマイナンバーカードに紐づいたブロックチェーンである「マイナチェーン」を開発していた青木さんがチームに加わり、マイナンバーカードに基づく本人認証を活用したシステムを設計しました。
4期生の皆さん、半年間お疲れ様でした!
【報告会の様子】
※ 4期の報告会は、会場とオンライン中継を用いて行われました。